南米ツアーレポート2017

2017年夏。スキーキャンプの下見で南米へ行ってきました。

今回はチリ屈指の積雪量を誇るアンデス山脈沿いのスキー場、ネバドス・デ・チジャンをご紹介します。

チリのスキー場では、首都サンティアゴから近い、バジェ・ネバドやポルティージョと言った欧米風のスキーリゾートが有名ですが、サンティアゴから南へ500km程のアンデス山脈沿いに位置するネバドス・デ・チジャンは、チリのローカル色が強く、3つの活火山から成る広大なスキーエリアは世界中のスキーマニアを魅了しています。

滑走可能エリアは1万ヘクタール(*)、最長コースのトレス・マリアスは13kmと、日本のスキー場ではまずあり得ない広さです。雪が降るとコース整備が追い付かず、一週間以上開かないコースもありますが、バックカントリー装備をしていれば「自己責任」でフリーライドエリアを楽しむこともできます。

チリでは雪が降るのは月に3~4回、つまり、週に1回程ですが、乾燥した気候のせいか、ネバドス・デ・チジャンの雪質は1週間経っても悪くなることなく、圧雪されたロングコースは常に気持ち良く滑ることができました。

また、非圧雪のフリーライドエリアに加えて、キャットスキーエリア、バックカントリーエリアも含めると、1週間位ではとても滑り切れない程のボリュームです。

アフタースキーも充実していて、海外では珍しい温泉プールや、日替わりのライブ等、ホテルライフも楽しめます。

宿泊施設は、スキー場直営の2つのホテルの他に、スキー場内に点在するコンドミニアムやスキー場徒歩圏内のモーテル等があります。直営ホテルは割高ですが、リフト券を安く購入できたり、無料の半日ガイドが毎日利用できたり、とトータルで考えると大変お得です。

スキー場へのアクセスは、サンティアゴ空港から国内線でコンセプシオンへ行き、スキー場併設のホテルの送迎バスを使うのが最も簡単です。他に、サンティアゴ市内から高速バスまたは電車でチジャンへ行き、送迎バスを使う方法もあります。タクシーもありますが、スキー場近くは山道で、雪が降ると四駆以外の車で上がるのが難しくなりますので、ホテルの送迎をお勧めします。

欧米風の豪勢なスキーリゾートと違って、チリ・ローカルの素朴さや気さくな雰囲気のあるこのスキー場は、豪華すぎず、手頃な値段で快適に過ごすことができ、また、異国情緒も感じることができます。まだ日本人はあまり踏み入れていない偉大なアンデスのスキー場に、是非一度訪れてみてはいかがでしょうか?

Ski Campでは、2018年夏の第三次南米スキー遠征(アルゼンチン)を計画しています。一緒に南米を回って下さるスキーヤー&スノーボーダー、カメラマンの方、現地でセッションしていただける方を常時募集しています。

また、ネバドス・デ・チジャンで滑ってみたいけれど英語やスペイン語が不安という方には日本語での情報提供やサポートも行っています。

お問い合わせはホームページ右上のお問い合わせフォームよりお願いします。


(*)カリフォルニアのディズニーワールドと同じ位。ポルティージョの約20倍。