南米ツアーレポート2019

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2019年夏。スキーキャンプの下見で南米へ行ってきました。

今回は南半球最大級と名高いアルゼンチンはパタゴニア地方のスキー場、カテドラルをご紹介します。

80年以上の歴史を持ち、アルゼンチンで最初のスキー場であるカテドラルは、スキーエリアの広さはもとより、1時間当たり3万5,000人を運送できるリフトシステムや北米のスキーリゾート並の充実したベースタウンといったスキー環境の整備面において他の南米のスキー場を圧倒しています。

滑走可能エリアが600ヘクタール、総コース長が120kmとのことですが、実際に滑ってみるともっと広く感じられます。スキー場自体が国立公園の中にあり、上部は見晴らしの良いオープンバーン。国立公園の名称にもなっているナウエルウアピ湖とアンデス山脈の壮大な景色が広がっています。ゆっくり滑るなら1週間は十分楽しめそうです。

スキー場から19km離れた所には「南米のスイス」と謳われる美しい湖畔の町、サン・カルロス・デ・バリローチェがあり、1年を通して観光客で賑わっています。バリローチェを拠点として、スキーと観光をするも良し、近郊のスキー場をはしごするも良し。レストランやショップも沢山あり、パタゴニアと言えば!チョコレートとアイスクリームが豊富です。

バリローチェ市内からスキー場までは、路線バスの他、旅行会社が取り扱う専用のシャトルバスでも行くことができます。

日本から行く場合、首都ブエノスアイレスで国内線に乗り継いでバリローチェ空港へ飛び、そこからバリローチェ市内までタクシーか乗り合いバスで移動します。ブエノスアイレスは国際線と国内線の空港が異なるので注意が必要です。

南米のスキー場は月に3日しか雪が降らないと言われていて、短期滞在の場合なかなか「当たり」を出すのが難しいのですが、今回は「20年の振り」の大雪に見舞われ、スキー場も一時クローズになりました。近郊の村では土砂崩れで道路が閉鎖され、停電が何週間も続く等、大きな被害がありました。

バリローチェとカテドラルは長年観光地として発展し、近郊の村と比較するとインフラがしっかりしています。南米の他のスキー場が人里離れた所にポツンとあるのに対して、カテドラルはバリローチェの町から近く、空港や鉄道駅、高速バスターミナルも集まっているのでブラジル人観光客を始めとして大勢の人が訪れています。

南半球最大、そして、南米で最も集客しているスキー場、南米のスキー史に名を刻む偉大なスキーリゾート「カテドラル」。一度は行ってみたいスキー場です。

Ski Campでは、2021年夏の第四次南米スキー遠征を計画しています。一緒に南米を回って下さるスキーヤー&スノーボーダー、カメラマンの方、現地でセッションしていただける方を常時募集しています。

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